マナカードについて


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マナカードとは?

mana card deck144枚のカードには、それぞれハワイ語の名前、本質を象徴する絵(その本質を表すさまざまなイメージが囲み描かれています)、カードのメッセージの内容をより生かすための短いチャント、シンボルの説明、カードの意味があります。 カードの枚数が44枚なのは、昔のハワイ人は4や4の倍数を神聖な数と考えていたからです。 神聖さは、新しい物の見方を得るために日常から一歩踏み出すよう誘ってくれます。 この点においてマナ・カードは、あなたやあなたを取り巻く世界についての隠された情報を明らかにするために行う、神聖な占い(シンボルを解釈する方法)の道具といえます。

ハワイの人々が意識を拡大させる一つの方法は、言葉の使用でした。 ハワイ文化には、カオナと呼ばれる確かな口頭伝承―隠された意味をたくさん含む物語、歌、チャントなどがあります。ある言葉や表現に隠された意味、つまりカオナは、言葉を音節ごとに分解したり、個々の音節を結びつけたり、意味を探ることで、明らかにすることができます。 たとえば、タロ(ハワイ語ではカロとつづり、カロと発音します)の栽培は、昔のハワイの文化においてはきわめて重要とされました。 タロはハワイ人の主食の一つであり、現在知られているうちで最も栄養価の高い食品の一つです。タロはポイの材料に使われるでんぷん質の塊茎をはじめとして全草が利用されます。 ハワイでは、およそ300種類のタロがあることが確認されています。 しかし、過剰な土地開発や異文化の影響により、今日ではタロ畑は1600平方キロメートルもありません。ハワイでのタロ栽培がわずかしかおこなわれていないということは、人間と大地との調和のとれた関係を促す生き方を失ったっこと表しているのです。

人間、土地、タロの関係は、ハワイの天地創造のチャント『クムリポ』の中で述べられています。 そのチャントは、聖なる地母パパと天父であるヴァ―ケアによって、ハヴァイッイの島々と最初のタロと最初の人間が生み出されたと伝えます。 そのため、古代ハワイ人たちは、タロは自分たちの兄だと信じていました。 ハート型をしたタロの葉は、人間とタロ、人間同士、そして人間と大地との重要な関係を表します。 タロの栽培は、土地を愛し、ハワイの文化を養うための方法でもあるのです。 それは、 「土地を愛する」という意味のアロハ・ʻア-イナ(aloha 'aina)の見本でもあります。

アロハ・ʻア-イナは、人間が大地を愛するように大地も人間を愛することを約束するものです。 昔のハワイ人は大地とタロに対して、一家の年長に対するのと同じ配慮と敬意を示しました。まさに、大地とタロは年長者だからでありそれは現在でも変わりありません。 ハワイ文化の知恵の基となる源は、マナ・カードを作ることをひらめかせた源と同じものです。 あなたはこのカードを通して、あるいは直接、その源とつながるでしょう。 その源はハワイ・ネイのスピリットの中にあります。 それはハワイの空、土地、水の中に見出されますし、ハワイの魚、鳥、動物、植物の中にも見出されるでしょう。 昔も今もハワイを守ってきた人々や教師の中にも見出されるでしょう。本書はその源に捧げられているのです。